ニュース 社会 作成日:2017年11月2日_記事番号:T00073730
台湾の道路脇のあちこちに大きな四角い箱状の物体が設置されていることにお気づきだろうか。これは変電所から供給される高電圧の電気を、ビルや住宅で使用できる低い電圧に変圧して供給するするための変電ボックスで、不可欠な設備だが、無骨な鉄の塊が街の美観を損ねているとして評判が悪かった。そこで台北市では現在、この箱を美しく変身させる「化粧」を進めている。
どう見ても自動販売機にしか見えない、細かいデザインに脱帽だ(台北市工務局衛生下水道工程処リリースより)
台北市は市内の比較的目立つ場所、または人口の密集したエリアにある変電ボックスを対象に、外観にさまざまな図案をペイントすることを決定。今年7月には忠孝東路4段の遠東そごうそばに、クレーンゲーム機とコーヒーメーカーのペイントが施された2台の変電ボックスが登場した。
最近は4カ所で変身が完了したが、中でも大安区の瑠公圳公園脇そばの変電ボックスには、まるで本物に見間違えるようなジュースの自動販売機のペイントが施され、話題を集めている。ある人は近づいて初めて自販機ではないと知り、「騙された!」と声を上げた。ただ、その後、楽しそうに変電ボックスと並んで記念写真を撮っていた。
また北投区立農街にはアイスクリームの自動販売機そっくりにペイントされた変電ボックスが登場。明徳小学校の近くのボックスには色とりどりの熱気球が、都市交通システム(MRT)唭哩岸駅そばのボックスにはロボットの図案が描かれた。今後、年内に7カ所でペイントを完了させる予定だ。
単に外観を変えただけだが、味気ない鉄の箱を、通行人の微笑みを誘う存在に変えたことは大きな意義のある仕事と言えよう。
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