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茂徳グループ、東森電視を完全買収へ


ニュース 商業・サービス 作成日:2017年11月3日_記事番号:T00073745

茂徳グループ、東森電視を完全買収へ

 茂徳建設子会社の茂徳国際投資が大手テレビ局、東森電視(EBC)の全株式を177億台湾元(約670億円)で取得する。テレビ局の株式買収額としてはここ数年で最大となる。東森国際集団(EMI)の廖尚文董事長は2日、きょう3日に契約を交わすと明らかにした。3日付中国時報などが報じた。

 茂徳国際はEBCの2大株主である米投資ファンド、カーライル・グループと東森国際集団からそれぞれ株式62%、21.32%を買収するほか、EBC従業員などが保有する残りの株式も全て買収する。

 このうち、カーライル・グループの保有株買収については▽経済部投資審議委員会(投審会)▽公平交易委員会(公平会、公正取引委員会に相当)▽国家通訊伝播委員会(NCC)──の審査が必要だ。中でもNCCの審査を通過できるかに業界の注目が集まっている。

 業界関係者によると、茂徳グループの張高祥総裁に政党、政府、軍などの背景はなく、グループ傘下の企業もこれまでにメディア事業を買収したことがないため、メディア独占支配の問題はない。このため、EBC買収後の経営計画、およびメディア経営者としての適合性が審査の焦点になる見通しだ。