オーバー・ザ・トップ（ＯＴＴ、インターネット経由による動画配信サービス）業者の立視科技（ＬｉＴＶ）やＫＤＤＩの子会社でＯＴＴ「ＫＫＴＶ」を展開するKKBOXグループなどから成る業界団体「台湾線上影視産業協会（ＯＴＴ協会）」が２日発足した。同会理事長を務める銭大衛ＬｉＴＶ董事長は、ＯＴＴ国家チームの力で台湾のコンテンツ制作を支援し、海外進出を目指すと表明した。３日付経済日報が報じた。
同会には▽キャッチプレイ・オンデマンド▽愛爾達科技（ＥＬＴＡ）▽「Hami Video」を展開する中華電信▽「myVideo」を展開する台湾大哥大（台湾モバイル）▽「friDay影音」を展開する遠伝電信（ファーイーストーン・テレコミュニケーションズ）▽「四季線上影視4gTV」を展開する民間全民電視（ＦＴＶ）──などが加わっている。
銭理事長は、市民の知的財産権に対する意識を高めるほか、政府と提携して事業者の権益を守ると説明。また、事業者間の交流を進め、台湾ＯＴＴ業界のハード、ソフトの両面を強化すると表明した。
統計によると、世界ＯＴＴ市場規模は2021年に647億米ドルに上り、このうちアジア太平洋地区は６倍に成長する見通しだ。
