ニュース 金融 作成日:2017年11月3日_記事番号:T00073747
台湾海軍の掃海艇を受注した慶富造船に対する協調融資(シンジケートローン)が債務不履行に陥った問題で、行政院専案調査小組(個別案件調査小委員会)は、慶富造船が2015年9月、当時の馬英九総統に掃海艇建造費用の支援を陳情、総統府から指示を受けた行政院の簡太郎秘書長が国防部、財政部、第一商業銀行(ファースト・コマーシャル・バンク)などの代表を集めて会合を開き、調整を図っていた事実が明らかになった。3日付蘋果日報が伝えた。
馬・前総統(左)は、メディアの報道に根拠はなく、自身は潔白だと述べた(2日=中央社)
会合から1カ月後の同年10月、第一銀を中心とする銀行団は、資本金がわずか5億台湾元(約19億円)の慶富造船に対し、205億元の協調融資を行うことを決めた。行政院は政府幹部から銀行団に圧力がかけられた可能性があるとみて、捜査当局に告発する方針だ。
協調融資には政府系銀行9行が参加しているが、慶富造船が今年10月に3億1,000万元の利払いを履行できなくなり、銀行団は125億元の不良債権を抱えることになった。
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