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慶富造船問題、第一銀董事長を更迭


ニュース 金融 作成日:2017年11月3日_記事番号:T00073748

慶富造船問題、第一銀董事長を更迭

 台湾海軍の掃海艇を受注した慶富造船が債務不履行に陥った問題で、施俊吉・行政院副院長率いる専案調査小組(個別案件調査小委員会)は2日、国防部と第一商業銀行(ファースト・コマーシャル・バンク)の過失を指摘する調査結果を公表し、国防部に関係者の処分を求める一方、政府系銀行である第一銀の蔡慶年董事長の更迭を発表した。3日付蘋果日報が伝えた。

/date/2017/11/03/12bank_2.jpg蔡氏(写真)の更迭を受け、第一銀の董事長は鄭美玲総経理が、第一金融控股の董事長は呉瑛総経理が代行する(中央社)

 調査報告によると、第一銀は慶富造船の資金不足と債務償還能力を十分に精査せずに融資を実行していたことが過失と認定された。施副院長は「銀行が金庫を開けて、慶富造船に資金を運び出させたようなものだ」と評した。

 国防部も掃海艇の発注に当たり、慶富造船の財務能力、契約履行能力をチェックしていなかった点などの過失が指摘された。

 施副院長は▽軍による調達に標準作業手順(SOP)を設ける▽巨額の軍事調達に関するチェック体制を強化する▽協調融資に対する信用評価や融資後の管理の強化――などの改善方向を示した。