ニュース 社会 作成日:2017年11月3日_記事番号:T00073755
花蓮県玉里鎮で日本統治時代に現在の地名に改称されてからちょうど100周年を迎えた1日、盛大な祝賀イベントが開催された。
「炮炸寒単爺」では、若い男性が上半身裸になって全身にすさまじい爆竹を受ける。台東の若者はこの奇祭を経験して勇者になる(1日=中央社)
玉里鎮はもともと「璞石閣(ポシコ)」と呼ばれており、その由来には周辺に居住していた先住民、ブヌン族やアミ族の言葉から取ったという説、漢民族の兵士がこの地で大理石を見つけたことから「璞石(磨かれていない玉)」を地名に取り入れたという説など諸説ある。
そんな璞石閣を終点とする鉄道の台東線が1917年11月1日に全線開通したことを記念し、日本政府は「磨かれていない」という意味を取り除いて「玉里(たまさと)」と改称した。
その後、日本時代は「玉里庄」、「玉里街」、戦後は「玉里鎮」と、行政単位を示す呼称こそ変わったものの、「玉里」という地名は一貫して使われ続け、今年めでたく100周年を迎えた。
玉里鎮では1日、100周年を記念して20カ所の廟(びょう)から1,000人以上の信徒が参加して地域内を練り歩くパレードが実施されたほか、同地が発祥とされる台湾東部の有名な奇祭で、武財神「寒単爺」に扮してみこしの上に立つ男に向けて爆竹を投げ付ける「炮炸寒単爺」のパフォーマンスが行われた。また台湾伝統劇、歌仔戯(ゴアヒ)の有名劇団「明華園」も公演を行うなど、1日中、祝賀イベントが繰り広げられた。
なお玉里鎮には28年に神社(玉里社)が建立され、本殿は戦後に取り壊されたが、一の鳥居を含む鳥居2基、石灯籠17基のほか、参道も現存しており、花蓮県の県定古跡に指定されている。当時の雰囲気を味わうため、一度訪れてみてはいかがだろう。
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