ニュース 金融 作成日:2017年11月6日_記事番号:T00073773
台湾海軍の掃海艇を受注した慶富造船に対する協調融資(シンジケートローン)が債務不履行に陥った問題で、総統府から指示を受け、融資の調整を行ったとされる簡太郎・元行政院秘書長は3日、「総統府からの文書を見たことはなく、上部からいかなる指示もなかった」と反論した。4日付蘋果日報が伝えた。
その上で、簡元秘書長が国防部、財政部、第一商業銀行(ファースト・コマーシャル・バンク)などの代表を集めて2回の会合を開き、調整を図ったとされる点については、慶富造船からファクスで銀行と会合を持ちたいという陳情があったからだと説明した。
簡元秘書長の説明によれば、初回の会合は2015年9月で、いったんは銀行団が独自の検討を行うことになった。その2カ月後に慶富造船から再び陳情があったため、12月に再度会合を開き、その場で第一銀が協調融資の幹事行を務める意向を表明したという。簡元秘書長は「その後どうなったかは知らず、質問もしなかった」と主張した。
これについて、行政院関係者は「簡元秘書長は立件されると思い、でたらめを話しているのではないか。機密文書を見ずに会議を開いたことなどあり得ない」と疑問を呈した。
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