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銀行の支店、ビル2階以上への設置増加【表】


ニュース 金融 作成日:2017年11月6日_記事番号:T00073774

銀行の支店、ビル2階以上への設置増加【表】

 台湾では銀行の支店や営業所といえば通りに面した1階に入り口を設ける構造が大半を占めるが、インターネットバンキングの普及など金融業のデジタル化が進む中、一般顧客が銀行に足を運んで手続きを行うことが減り、企業顧客やVIP顧客への対応が大きな比重を占めるようになっていることから、プライバシー確保や賃料コスト抑制を考慮して、支店をビルの2階以上に設置する事例が増えている。6日付蘋果日報が報じた。

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 台北市中山区の都市交通システム(MRT)南京復興駅に面した南京東路と復興北路の交差点は、四つ角に立つビルの1階店舗のうち3カ所を銀行の支店が占めていた。しかしこのうち自社ビルを使用して城東支店を開設している凱基商業銀行(KGIバンク)は、このほど1階をスターバックスに貸し出して支店は2階へ移動。企業顧客やVIP顧客専用の業務を手掛ける店舗に転換した。

 銀行の支店は人通りの多い地点の1階という好立地が求められるほか、営業フロアや金庫部分などを合わせ少なくとも100~150坪が必要となり、賃料は非常に高くなる。不動産業者によると、凱基銀行城東支店の場合は1坪当たりの賃料が7,000台湾元(約2万6,500円)前後で、これをスターバックスに貸し出すことで、毎月40万~50万元の収入が得られることになるという。