労使対立が続く遠東航空（ファーイースタン・エア・トランスポート）で、労働組合側が客室乗務員の業務実態について告白する動画を公開し、波紋を広げている。４日付蘋果日報が伝えた。
問題の動画は「客室乗務員の告白：あなたが知らない航空会社の真相」と題するもので、▽客室乗務員が立法委員の選挙応援に動員された▽会社主催の宴席で酌をさせられた▽出張時に消防検査に合格していない自社施設に宿泊させられ、告発した客室乗務員が解雇された──などと訴えているほか、機体設備が古く、暑気あたりする旅客や乗組員が出たなどとして、航空機の安全にも疑問を投げ掛けている。
これに対し遠東航空は、事実とは異なる動画により会社の名誉が大きく傷つけられたとして、弁護士に依頼し法的な手段で会社の権益を守っていくと説明した。
張綱維董事長は６日、記者会見を開き動画の内容は事実と異なるとした上で、これは労使対立ではなく、一部の人間の悪意ある攻撃だと反論した。
