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頼行政院長、呉国民党主席と会談


ニュース 政治 作成日:2017年11月6日_記事番号:T00073782

頼行政院長、呉国民党主席と会談

 頼清徳行政院長と呉敦義国民党主席による会談が3日午前行われた。現職行政院長が元行政院長に教えを請いに訪れた形とし、部外者を排除して1時間10分余り行われ、頼行政院長が2018年度総予算案への国民党の支持を求めたのに対し、呉主席は協力を約束。呉主席は会談後、政党は異なれど、台湾に有益なことを推進することで双方は同じ信念を持っていると語った。4日付蘋果日報などが報じた。

/date/2017/11/06/17laiwu_2.jpg頼行政院長(右3)と呉主席(左1)は、手を握り合ったまま会議室に入った(3日=中央社)

 頼行政院長は会談後の記者会見で、呉主席から▽高雄市の「国防部軍備局生産製造中心第205廠」(第205兵工廠)の移転・跡地再開発事業の継続▽台中火力発電所の大気汚染対策▽中台関係の安定化──の3点の要望があり、「行政院長は公のために無私の気持ちで、党派を隔てず真面目に努めてこそ成功できる」との励ましを受けたと説明した。

 呉主席は、蔡英文総統が双十節の演説で呼び掛けた与野党トップ協議には応じない一方、今回頼行政院長とは会談しており、4日付中国時報は「蔡総統のアキレス腱を突いた」と報じた。頼行政院長の声望が高く、次期総統には頼行政院長の方がふさわしいという評価があるためだ。

 蔡総統は4日、太平洋の友好国3カ国歴訪から帰台し、両者の会談を肯定的に評価するとともに、「国家の利益の前には与野党はない。政党が協力して台湾をさらに良くしよう」と呼び掛けた。