洋上風力発電（オフショア風力発電）の世界最大手、デンマークのエルステッド（旧ＤＯＮＧエナジー）は６日、鉄骨構造エンジニアリングの世紀鋼鉄結構（センチュリー・アイロン＆スチール・インダストリアル）と提携覚書（ＭＯＵ）を交わした。今後、エルステッドが技術を提供し、世紀鋼鉄結構が水面下に設置する鉄骨構造を製造し、彰化県沖の洋上風力発電所開発で協力する。７日付蘋果日報が報じた。
世紀鋼鉄結構の頼文祥董事長（左）は就業機会も300～500件創出すると述べた（６日＝中央社）
世紀鋼鉄結構は今後、50億台湾元（約190億円）を投じて台北港に工場棟２棟を建設し、2019年にテスト稼働、21年にエルステッドの風力発電所開発向けに供給を開始する計画だ。初期の年産能力は70基、第２期で100基に増やす予定。
なおエルステッドは彰化県沖での洋上風力発電所開発のほか、苗栗県沖で開発を進める洋上風力発電「フォルモサＩ」にも35％出資を行っている。同社は、必要な認可が取得できれば、台湾における将来的な投資規模は3,000億元に上るとの見通しを示し、発電所の建設、運営、保守などの分野でさらに多くの提携を行うと表明した。過去１年間で既に台湾企業170社と提携交渉を行い、現時点で15社をパートナーとして選定した。
