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フィンテックに3年の実験期、新条例案が委員会通過


ニュース 金融 作成日:2017年11月9日_記事番号:T00073860

フィンテックに3年の実験期、新条例案が委員会通過

 金融監督当局がフィンテックによる革新的な金融サービスに実験の場を提供する「レギュラトリー・サンドボックス」の取り組みを台湾でも開始するための「金融科技発展創新実験条例」案が8日、立法院財政委員会で可決された。9日付経済日報が伝えた。

 一般的にレギュラトリー・サンドボックスとは、現行の法制度が想定していない革新的な商品・サービスに対して適用され、企業と当局が連携し、試行錯誤を行うことを指す。既に英国、シンガポール、オーストラリア、香港で制度化されている。

 条例案はレギュラトリー・サンドボックスによる実験期間を当初の行政院案(1年半)より長い最長3年に設定した。これは、シンガポール、オーストラリアが定める実験期間(半年~1年)に比べて長い。審議・評価委員会の定員の最低半数は学識者で構成することとした。

 金融監督管理委員会(金管会)の顧立雄主任委員は「金融業とハイテク業が手を結ぶことは、競争力の向上につながる。海外市場でも柔軟に戦える」と指摘した。

 業界関係者は「実験の進展を速やかに実用化できれば、台湾のハイテク企業が海外企業と競争する上で有利になる」と歓迎した。