半導体業界の好況によってシリコンウエハーの供給逼迫（ひっぱく）が続く中、国際半導体製造装置材料協会（ＳＥＭＩ）傘下の独立組織、シリコン製造グループ（ＳＭＧ）は、世界大手５社に新工場建設や増産計画がない中、ウエハー価格の上昇は来年下半期まで続くとの見方を明らかにした。10日付工商時報が報じた。
12インチシリコンウエハーは、今年通年で価格が４～５割上昇する見通しで、来年第１四半期は市場価格が１枚100米ドルに達し、大手半導体メーカーとの契約価格も80～90米ドルと平均で15％の上昇が見込まれる。
ＳＥＭＩによると、今年第３四半期の半導体用シリコンウエハーの総出荷面積は前期比0.7％増の29億9,700万平方インチで、６四半期連続で過去最高を更新した。前年同期比では9.8％増となった。今年の総出荷量は前年比8.2％増の114億4,800万平方インチで４年連続で過去最高を更新し、18年、19年も最高更新が続く見通しだ。
