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ペガトロンQ3粗利益率下落、中国人件費上昇で


ニュース 電子 作成日:2017年11月10日_記事番号:T00073875

ペガトロンQ3粗利益率下落、中国人件費上昇で

 電子機器受託生産大手の和碩聯合科技(ペガトロン)が9日発表した第3四半期決算は粗利益率が3.4%と前期比1.2ポイント下落し、2013年第1四半期以来の最低となった。同社は、▽中国の人手不足に伴う人件費上昇▽新製品の量産開始当初に部品不足で人手が余り、生産コストが上昇──などの要因で粗利益率が0.4~0.5ポイント押し下げられたと説明した。10日付工商時報が報じた。

 ペガトロンの第3四半期連結売上高は米アップルの新型スマートフォン「iPhone8」の出荷がけん引して前期比6.5%増、前年同期比40%増の3,368億台湾元(約1兆3,000億円)となった。しかし、粗利益率の低下により同期純利益は36億3,900万元と前期比5.9%増にとどまり、前年同期比では32%減少した。

 ペガトロンは、第3四半期のコスト上昇分の3分の1は生産能力増強の投資によるものだが、一時的な投資であるため第4四半期の業績には影響しないと説明した。

 証券会社は、ペガトロンの第4四半期売上高は3,900億元と前期比約15%増加する見通しだが、粗利益率が前年同期の4.8%まで回復するかが焦点になると指摘した。