ニュース 電子 作成日:2017年11月10日_記事番号:T00073877
スマートフォン大手、宏達国際電子(HTC)が9日発表した第3四半期の純損失は31億2,700万台湾元(約120億円)で、10四半期連続での赤字となった。グーグルへのスマホ受託生産部門売却による11億米ドルの入金は早くても年末~来年第1四半期のため、今年の通年赤字は決定的な見通しだ。10日付蘋果日報などが報じた。
HTCの第3四半期連結売上高は157億元で前期比2.48%減、粗利益率は10.3%と3ポイント下落し、過去1年で最も低かった。営業損失は33億元で、営業損失率は20%に拡大した。帳簿上の現金残高は230億元まで低下している。
証券会社は、▽スマホ価格の下落が急激なこと▽受託生産しているグーグルのスマホ「ピクセル2」の貢献が限定的なこと▽バーチャルリアリティー(仮想現実、VR)対応のヘッドマウントディスプレイ(頭部装着ディスプレイ、HMD)「HTC Vive」のマーケティング費用がかかることに加え、今年8月に値下げ競争が始まったこと──を理由に挙げた。
市場調査会社、集邦科技(トレンドフォース)は、HTCの第3四半期生産台数は前期比46%減と推測している。第4四半期売上高は主に旗艦機種の「HTC U11+」が頼りだ。
外電の報道によると、「HTC Vive」欧州販売担当で、在職12年のピーター・フロランドVive欧州市場副総裁が9月末に離職した。
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