家電大手、大同（TATUNG）は10日、無水調理ができるグリル鍋「フュージョンクッカー」を日本の家電量販店大手のヨドバシカメラなどで発売した。価格は税込２万6,870円。大同綜合訊電の張忠棋総経理は、市場の反応を見るため、まず1,000台を販売すると説明した。同日付工商時報が報じた。
大同の「フュージョンクッカー」。張総経理は、無水調理で栄養を逃さないとアピールした（同社提供）
大同綜合訊電の主管は、１～２カ月後に売れ行きの良し悪しが判断できると説明。将来的には他の家電も日本での販売を検討すると述べた。「フュージョンクッカー」の台湾販売台数は１万3,000～１万4,000台。
一方、家電大手、声宝（サンポ）の陳盛沺総裁は、自社ブランド「ARKDAN」の空気洗浄機を来年日本で発売すると表明した。来年初めに大阪に支店を設立し、日本の代理店を通じて販売する計画だ。将来的には日本のメーカーに設計を委託し、特殊製品を日本で生産することも検討しているという。
台湾の家電市場は日系ブランドがシェア過半を占める。こうした中、台湾の家電ブランドは日本の小型家電市場に攻勢をかけている。
