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火鍋店でガス漏れ引火7人けが、バルブ閉めずにボンベ交換


ニュース 社会 作成日:2017年11月10日_記事番号:T00073889

火鍋店でガス漏れ引火7人けが、バルブ閉めずにボンベ交換

 彰化県の火鍋店で9日夜、客席に設置されたガスボンベを店員(17)が交換中、ガス漏れを起きて引火し、小規模な爆発が発生。近くで食事を取っていた家族連れなど7人がやけどなど負傷した。交換時にガスのバルブを閉めていなかったことが原因とみられる。

/date/2017/11/10/18kakomi_2.jpg店内の監視カメラには、炎が一瞬で膨れ上がったもようが映されていた(9日=中央社)

 今回、ガス爆発が起きたのは台湾中部でチェーン展開する火鍋店「不銠鍋」の彰化県・渓湖店。マンションの1階に入居する同店では客が座る各テーブルの下に5キログラムの小型ガスボンベを設置し、鍋を火にかけるようにしている。

 この日、店員が営業中にボンベを交換しようとテーブルの下にしゃがみこんだ後、爆発が発生し、大きな炎が店内に立ち上った。監視カメラには、店員が作業している際、隣の席にいた女性客が鼻をつまんでいるようすが記録されており、相当な量のガスが漏れていたことがうかがえる。

 爆発が起きた後、隣の席に座っていた家族連れを含む客10人が一斉に逃げ出し、店内は大混乱となった。なお家族連れのうち3歳の娘は全身に20%、父親は26%、母親も10%のやけどを負い、病院に運ばれたが、命に別状はなかった。またボンベを交換していた店員も24%のやけどを負ったほか、他の客3人が煙を吸い込んだことで気道にやけどを負った。

 調べに対し店員は、バルブを閉めずにボンベを交換してしまい、隣のテーブルのコンロに火で引火して爆発したと説明した。なおこの店員は同店で働くようになってからまだ2カ月だった。

 彰化県消防局によると、この火鍋店のように店舗面積が300平方メートル以下の小規模な飲食店の場合は、消防に関する安全検査の対象外で、立ち入り検査が行われていなかったという。

 法的に検査を義務付けられていないからこそ、火を取り扱う飲食店では安全に気を配ってほしいもの。せめてボンベの交換を新人1人に任せるようなことはやめてもらいたい。