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台塑の福建子会社、20年に冷延ステンレス生産へ


ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2017年11月14日_記事番号:T00073919

台塑の福建子会社、20年に冷延ステンレス生産へ

 台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス、台塑)の中国子会社、福欣特殊鋼(福建省漳州市)は、2020年第1四半期に年産能力30万トンの冷延ステンレス工場を稼働する計画だ。投資額は5億米ドル。台塑が近く経済部投資審議委員会(投審会)に申請する。14日付経済日報が報じた。

 台塑は13日、福建福欣特殊鋼に対する1億4,500万米ドルの追加出資を董事会で決議した。これにより台塑の出資比率は25%から29.16%に上昇する。福建福欣特殊鋼に対しては台塑集団(台湾プラスチックグループ)関連企業、台朔重工(フォルモサ・ヘビー・インダストリーズ)が28%、福建省三鋼集団が41%を出資している。

 福欣特殊鋼の熱延ステンレスコイル年産量は72万トン。顧客の多くが使用している冷延ステンレスの工場設立で、製品ラインアップを充実し、競争力を高める。

 福欣特殊鋼は13年に試験生産を開始して以来、通年赤字が続いている。昨年の純損失は76億3,800万台湾元(約290億円)と前年比横ばいだった。今年第1四半期は鉄鋼製品価格の上昇で黒字に転換したが、第2四半期は鉄鋼製品価格下落で赤字に転落し、上半期は純損失2億5,000万元だった。