ニュース 社会 作成日:2017年11月14日_記事番号:T00073938
台湾海軍の掃海艇を受注した慶富造船に対する協調融資(シンジケートローン)が債務不履行に陥った問題で、馬文君立法委員(国民党)は、慶富造船が総統府に対し、海軍に掃海艇建造代金の第3期分24億台湾元(約90億円)の支払いを繰り上げるよう直接依頼していた可能性を示す録音ファイルを入手したことを明らかにした。14日付中国時報が伝えた。
国民党の馬立法委員(中)らは記者会見を開き、蔡英文総統や陳菊高雄市長に対し説明を求めた(14日=中央社)
内容は昨年10月、慶富造船の陳偉志副董事長が高雄市政府の関係者との会合で、「昨年9月27日に海軍に24億元を要求したが、海軍は予算がないので、支払いは今年3月になると回答してきた」とした上で、「総統府に掛け合ったところ、2日後に海軍から資金準備ができたと告げられた」と発言したものだ。
発言内容が事実とすれば、陳副董事長が総統府との直接交渉ルートで働き掛けを行った結果、海軍が予算計上を行い、掃海艇の建造代金が当初予定よりも4カ月早い昨年12月16日の段階で慶富造船に支払われていたことになる。
ただ、総統府の黄重諺報道官は、慶富造船の陳慶男董事長から陳情があったが、それを相手にしておらず、「息子(陳偉志副董事長)を相手にするはずはない」として、事実関係を否定した。
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