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鴻海、LTPS設備をイノラックスに売却


ニュース 電子 作成日:2017年11月15日_記事番号:T00073946

鴻海、LTPS設備をイノラックスに売却

 鴻海精密工業は14日、グループ傘下の液晶パネルメーカー、群創光電(イノラックス)から借用していた高雄市路竹区のLTPS(低温ポリシリコン)パネル工場の設備を、イノラックス側に314億台湾元(約1,200億円)で売却すると発表した。グループリソースの効率的な利用が狙いで、イノラックスがLTPSの開発を継続する一方、鴻海は8Kパネルおよび第5世代移動通信(5G)エコシステムの発展に注力する。15日付経済日報などが報じた。

 鴻海は2014年11月、中小型パネルの安定供給などを目的に、イノラックスの路竹B工場を借用し、設備投資を行っていた。しかし、最近は中小型パネル調達が安定しており、イノラックス側によるLTPSの生産能力拡大の要望に応えるべく、設備の売却を決めた。

 これについてイノラックスの蕭志弘総経理兼営運長(COO)は、▽中小型パネルの売上増▽製品ラインアップのバランス向上▽生産能力の拡大──の効果が得られると説明した。世界市場全体のLTPSパネルの供給面積に占めるシェアは現在の2%から8%に拡大する見通しだ。