ニュース 社会 作成日:2017年11月15日_記事番号:T00073966
台中市で14日未明、飲酒運転で過去に2回検挙歴があるホステスの女がまたも酒を飲んで車を運転し、バイクの男性に衝突して死亡させた上、そのまま逃走した。被害者は、若手パティシエとして人気が急上昇していた陳育邦さん(32)で、2年前に自分の店をオープンさせたばかりだった。近年、飲酒運転による悲劇が後を絶たない中、またも前途有為な若者の命が奪われた。ネット上では女に対し、「むち打ち刑を導入すべき」といった怒りの声が渦巻いている。
若きパティシエの夢が砕け散ってしまった。飲酒運転による死亡事故の減少は社会を挙げた取り組みが必要だ(14日=中央社)
台中市のナイトクラブ「金山酒店」でホステスとして働く顔子娠容疑者(34)は14日午前1時ごろ、酒を飲んだ後、知人男性2人を乗せて車を運転し、赤信号を無視して猛スピードで交差点に進入して陳さんのバイクに激突。陳さんは衝撃で飛ばされ、バイクの車体が大破する事故だったにもかかわらず、顔容疑者はそのまま逃走した。
通報を受けて駆け付けた警察官は、現場から600メートルほど離れた場所に停車していた顔容疑者の車を発見。顔容疑者は助手席に座っており、「運転していたのは男で、事故を起こして逃げた」と説明した。
しかし警察が監視カメラの映像を調べ、逃げたという男の姿が確認できなかったと告げると、一転して顔容疑者は自分が運転していたと認めた。顔容疑者は一昨年10月、飲酒運転で電柱に衝突して懲役6月の判決を受けていたほか、昨年も飲酒運転で検挙され、運転免許が取り消されていた。
亡くなった陳さんは、4年前に脱サラして独学でパティシエの技術を身に付け、夜市(ナイトマーケット)で販売を続けた後、2年前に自分の店「雅妃烘焙坊」をオープン。事故当時は、店で使う材料の買い出しに行った帰りだった。
「雅妃烘焙坊」はフェイスブック(FB)ページをユーザー1万5,000人がフォローする人気で、常連客も多かった。陳さんの母親は息子の突然の死に「ようやく目が出てきたところだったのに」と悲嘆に暮れた。
なお先月23日、国家発展委員会(国発会)の政策提案プラットフォーム「公共政策網路参与平台」に、飲酒運転の常習犯や性犯罪者、幼児・児童に暴行した者に対し、むち打ち刑を導入すべき」と市民から提案があり、今月3日に賛同者が5,000人を突破したため、該当する所轄機関が専門家の意見などを基に評価し、具体的な対応を示すこととなった。
これを受けて法務部は14日、唐鳳(オードリー・タン)行政院政務委員が召集し、むち打ち刑導入の是非について話し合うための会議を12月1日に行うと発表した。シンガポールやマレーシアなどのように、台湾でもむち打ち刑が行われるようになれば、飲酒運転による理不尽な悲劇は減るのだろうか。
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