米国会の米中経済安全保障検討委員会（ＵＳＣＣ）は15日発表した年度報告書で、米国政府に対し、米海軍主催の環太平洋合同演習（リムパック）や米空軍主催の「レッド・フラッグ」演習などに、台湾を直接またはオブザーバーの形で参加させるよう提案した。16日付自由時報が報じた。
報告書ではまた、米台の海軍軍艦の相互訪問や、防御用装備の台湾への引き渡しプロセスの「正常化」を図ることも提言した。
中台関係について報告書は、蔡英文総統の当選以降、引き続き緊張が高まっており、習近平総書記が権力基盤を固めた第19回共産党大会後も圧力が減ることはないと指摘。現在も、台湾の友好国との国交樹立や、台湾の国際活動空間の封鎖、訪台観光客の削減などの手段で台湾に揺さぶりをかけ続けていると指摘した。
