ニュース 電子 作成日:2017年11月17日_記事番号:T00074001
半導体パッケージング・テスティング(封止・検査)最大手、日月光半導体製造(ASE)と矽品精密工業(SPIL)の経営統合は、中国の商務部による承認審査に進展がみられないことから、予定していた年内の実現が困難となる中、中国の国有半導体大手、紫光集団がSPILの中国・蘇州工場(江蘇省)に出資し、経営権取得の機会をうかがっているとの観測が業界で浮上している。17日付自由時報が報じた。
紫光集団は2015年末、SPILの25%株式を568億台湾元(約2,100億円)で取得すると表明したが、SPILは16年4月に出資受け入れの中止を決定した。しかし紫光集団は依然、高い水準の技術を有し、深圳市海思半導体(ハイシリコン・テクノロジーズ)や展訊通信(スプレッドトラム・コミュニケーションズ)といった地場大手IC設計業者を顧客に抱え、既に黒字に転換している蘇州工場について50%以上の株式を取得し、経営権を獲得したいとの意欲を持っているとされる。ただSPILはこれに応じない姿勢を示しているとみられる。
ASEとSPILの経営統合に対する商務部の審査が遅れていることについて業界では、国内企業の勢力拡大に不利に働くとして中国側が故意に足止めしており、紫光集団による蘇州工場への出資受け入れを承認の条件としたい考えだと業界では認識されている。
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