ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

LGDがパネル工場の閉鎖促進、台湾勢の中小型生産にプラス


ニュース 電子 作成日:2017年11月17日_記事番号:T00074003

LGDがパネル工場の閉鎖促進、台湾勢の中小型生産にプラス

 韓国の英字経済ニュースサイト『Business Korea』の16日報道によると、LGディスプレイ(LGD)はアクティブマトリックス式有機EL(AMOLED)ディスプレイに注力するため液晶パネル工場の閉鎖を推進しており、中小型パネル市場は韓国勢撤退で供給逼迫(ひっぱく)が進み、台湾液晶パネル各社の利益拡大に貢献する見通しだ。17日付経済日報が報じた。

 LGDは慶尚北道亀尾(クミ)市で第3.5世代P2工場と第5世代P4工場を閉鎖したのに続き、今年末には第4世代P3工場も操業を終える。これによって、第5世代以下の液晶パネル工場はP5を残すのみとなる。LGDの韓相範(ハン・サンボム)副会長は、当面液晶パネル分野では予算以上の投資は行わず、ハイエンド顧客の求める高解析度製品に注力したいとの考えを語っている。

 サムスン電子も2015年に1基、今年2基の第5世代工場を閉鎖しており、韓国勢が中小型パネルから撤退する姿勢は明確だ。中国勢も新規工場はテレビ向け大型パネル中心の第8.5世代のため、携帯電話など中小型パネルに適した第4~6世代工場を操業するのは、友達光電(AUO)、群創光電(イノラックス)、瀚宇彩晶(ハンスター)、中華映管(CPT)の台湾勢のみとなる。中小型パネルは依然需要があり、今後供給逼迫がさらに進む可能性もある。