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台湾小売り業界、中国事業縮小の動き


ニュース 商業・サービス 作成日:2017年11月22日_記事番号:T00074086

台湾小売り業界、中国事業縮小の動き

 ベビー・子ども用品販売の麗嬰房(レ・アンファン)は近年、中国で不採算店舗の整理を続け、店舗数はピーク時の半分以下にまで減少した。22日付経済日報が続けた。

 麗嬰房はピーク時には直営店とフランチャイズ店の合計で1,800店舗を中国各地に展開していた。しかし、人件費や店舗賃料の高騰、電子商取引の普及を受け、2012年から店舗の再編を開始。毎年100店舗のペースで閉店を続けた後、昨年と今年にそれぞれ約300店舗を閉鎖。店舗数は700店舗にまで減少した。

 麗嬰房は「直近2年の大規模な閉店は、業績不振の店舗を整理したもので、来年以降さらに削減することはない」としているが、事業は既に大きくスケールダウンしている。

 20日には中国電子商取引(EC)最大手、阿里巴巴集団控股(アリババ・グループ・ホールディング)が大型スーパー運営大手、高鑫零售(サンアート・リテール)の株式36.16%を台湾・潤泰集団から取得すると発表し、潤泰集団がこれまで中国各地で展開してきた「大潤発」の経営主導権を手放すことが決まった。台湾小売り業界では、潤泰集団や麗嬰房に象徴されるように中国事業を縮小する動きが加速しつつある。