ニュース 金融 作成日:2017年11月23日_記事番号:T00074113
金融監督管理委員会(金管会)の顧立雄主任委員は22日、台湾最大の建築会社、宝佳機構が複数の金融持ち株会社と銀行の株式を保有していることについて、金融機関の営業秘密漏えいなどを防ぐための「金金分離」(金融と金融の分離)の原則に違反している恐れがあるとの見方を示した。23日付経済日報が報じた。
顧主任委員が、宝佳機構の「金金分離」違反の疑いについて発言したのは初めてだ(22日=中央社)
宝佳機構は台新金融控股(台新金)と永豊金融控股(シノパック・フィナンシャル・ホールディングス)の株式を各5%以上、商業銀行3行の株式を各10%近く保有している。台新金は来年に役員改選を予定しており、宝佳機構が董事議席1席の獲得を目指している。
顧主任委員は、同一の個人や法人が複数の金融機関の株式を保有し、さらに董事議席の確保などを通じて権限を握った場合、董事会での意思決定に関する情報を別の金融機関に漏えいする恐れがあると説明した。
現行規定では、金融持ち株会社や銀行の株式を5%以上取得する場合は届け出が必要で、10%以上を取得する場合は金管会の認可が必要だ。顧主任委員は、5~10%の株式取得では経営権は握れず、認可も必要ないが、金管会の観察対象リストに入ると説明した。
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