ニュース 社会 作成日:2017年11月23日_記事番号:T00074125
台中市のゴルフ場で今年2月、プレー中の黄氏(38)が打ったボールが、130メートル離れた場所を歩いていた同じくゴルフ客の林氏の額を直撃し、脳震とうを起こすという事故が起きた。黄氏は周辺に人がいないことを確認しており、強風が原因で打球が流されたと主張したが、検察は風の状況にも注意すべきだったとして22日、黄氏を過失傷害の罪で起訴した。
事故が起きたのは台中市大雅区にある「台中高爾夫球場」。今年2月18日午後、黄氏は西区5番ホールでティーショットを打とうとしていた。キャディーは周辺に人がいないことを確認した上で、強風が吹いているためできるだけ左寄りに打つよう助言した。
しかし黄氏が打ったボールは大きく右に流れ、隣の1番ホールのコース内をグリーンへ向かって歩いていた林氏の額左側に直撃した。
黄氏はあわてて1番ホールに駆け付け、脳震とうと内出血を起こして倒れた林氏の、病院への搬送に協力した。さらにゴルフ場に慰謝料を入れた心付けを預けたが、林氏は受け取りを拒否。黄氏はその後も病室を見舞いに訪れるなど謝罪を続けたが、林氏は怒りが収まらず告訴に踏み切った。
捜査を進めた検察は22日、黄氏は自分の能力や風の状況を考慮してボールの飛ぶ範囲を確認すべきだったとして、過失傷害罪で起訴した。有罪判決が下された場合、6月以下の懲役、または500台湾元以下の罰金が科せられることになる。
なお、あるアマチュアのベテランゴルファーは、打った球が別の客に当たる確率は、ホールインワンやコース上で雷に打たれるのと同様に低いものの、たまに起きており、眉間などに当たった場合は深刻な事態になる可能性もあると指摘。ただ、ゴルフ場では客を保険に加入させており、治療費は保険金で賄われるほか、同じゴルフ仲間ということで食事をごちそうするなどして和解することが多く、争いが法廷に持ち込まれるケースは非常にまれだという。
いずれにせよ、ゴルフの際は加害者にも被害者にもならないよう、周囲の状況に十分に気を付けた方がよさそうだ。
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