ニュース 電子 作成日:2017年11月24日_記事番号:T00074128
ファウンドリー世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の張忠謀(モリス・チャン)董事長は23日、米ブロードコムのクアルコム買収提案について、顧客同士がM&A(合併・買収)によって規模を拡大すればTSMCに対する価格交渉力は高まるが、TSMCにさらなる成長をもたらすとの見方を示した。24日付経済日報が報じた。
張董事長(右2)は21日、総統科学賞の受賞式典に出席し、陳良基科技部長(右1)と握手を交わした(21日=中央社)
張董事長は、TSMCは単なるモノでなく、技術を売っており、顧客と2~3年かけて設計、製造プロセスについて協業していると説明した。また、顧客同士のM&Aは半導体産業全体にとってもプラスと強調した。
張董事長は、TSMCの売上高のうち、上位30社の顧客が8割を占めると説明した。半導体業界のM&Aは確かに進んでいるが、TSMCは今後数年、5~10%の売上成長を維持すると自信を示した。
業界関係者は、アバゴ・テクノロジーズがブロードコム買収(アバゴはブロードコムに社名変更)後、TSMCとの関係を強化した例を挙げ、ブロードコムがクアルコムを買収すれば、TSMCの超大口顧客になると予想した。TSMCは製造技術、生産能力で優位性があり、顧客同士のM&Aで最もメリットを得ると指摘した。
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