鴻海科技集団（フォックスコン）が受託生産するテレビの10月の出荷台数は前年同月比100％増の220万台で、同業の冠捷科技（ＴＰＶテクノロジー）を上回り、初めて世界１位となった。シャープ、インフォーカス、ソニーといった顧客が販売強化を図ったことが主因で、年末商戦を控え、11月の出荷台数も引き続き増加が見込まれる。25日付経済日報が報じた。
なお鴻海傘下のシャープは今年１～９月のテレビ出荷台数が前年同期比81.3％増の580万台を記録。10月も中国発の通販セール「独身の日」（11月11日）向け、積極的に在庫の積み増しを行った。また鴻海のテレビ生産における主要顧客、ソニーも今年１～９月の出荷は前年同期比1.2％増の860万台に達した。
中国の市場調査会社、群智諮詢（シグマインテル・コンサルティング）の統計によると、世界のテレビ受託メーカー主要13社の10月の出荷台数は前年同月比19.7％増の943万台で今年最高を記録した。中東、アフリカ、東南アジア向け、および独身の日向け受注が成長を支えた。
