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慶富造船との巡視艇建造契約、海巡署が解除


ニュース 社会 作成日:2017年11月27日_記事番号:T00074173

慶富造船との巡視艇建造契約、海巡署が解除

 行政院海岸巡防署(海巡署)海洋巡防総局は26日、海軍向け掃海艇建造問題の渦中にある慶富造船と結んだ100トン級巡視艇の建造契約を解除するとともに、同社を相手取り、契約履行遅延を理由に12億8,529万台湾元(約48億円)の損害賠償訴訟を起こすと発表した。27日付聯合報が伝えた。

/date/2017/11/27/19ship_2.jpg海洋巡防総局の謝慶欽副総局長は、慶富造船は不良企業として登録すると述べた(中央社)

 海巡署は4年前に慶富造船に巡視艇28隻を37億4,200万元で発注し、2015年4月からこれまでに13隻が引き渡され、8隻が建造中、7隻が未建造となっている。海巡署は慶富造船や連帯保証人の兆豊国際商業銀行(メガ・インターナショナル・コマーシャル・バンク)に対し、巡視艇の建造を急ぐよう文書で要求したが、建造作業は事実上ストップしていた。

 慶富造船をめぐっては、海軍も掃海艇の建造契約を解除することを検討しており、同社をめぐる問題は大きなヤマを迎えた。

 一方、財政部によると、慶富造船への融資に関連し、政府系銀行8行のリスクエクスポージャーは205億1,000万元で、損失額は148億9,700万元に上ると試算される。