ニュース 社会 作成日:2017年11月28日_記事番号:T00074201
桃園市の小学校で10年前に作成したタイムカプセルを開封し、中に入っていた手紙などを生徒に返還した教師が、同校の教務主任から窃盗行為として訴えられるトラブルが起きた
桃園市平鎮区の新栄国民小学(小学校)では10年前、当時の6年生が卒業する際、未来の自分に当てた手紙などを収めたタイムカプセルを作成し、同校の校史室に保管した。そして10年の月日が流れた昨年6月、当時、担任だった徐教諭と沈教諭が卒業生に連絡を取り、タイムカプセルを開封すると通知した。
2人の教諭は8月に新栄小の教諭を通じてタイムカプセルを持ち出し、徐教諭の現任校で開封。集まった元教え子に中に入っていた品々が返還された。そしてタイムカプセルの空き箱は新栄小に返した上で、開封に立ち会えなかった教え子の手紙などを徐教諭が保管し、受け取りに来るよう再度通知を行ったという。
しかしこの経緯に対し、教え子の父兄から「子供が新栄小に残したタイムカプセルが他の小学校で開封された上、中身が返還されない」などと苦情の声が挙がった。このため同校の教務主任が調査したものの、事情が不明だったことから警察に通報した。
その後、徐教諭らが持ち出して開封したことが判明したが、教務主任は「タイムカプセルを勝手に持ち出すことは窃盗行為に当たる」として2人を刑事告訴した。
これを受けて調査を進めた検察は、タイムカプセルの中身は学生のものであり、学校側に所有権はないと判断。空き箱も新栄小に返還されており2人の教諭に窃盗の意図があったとは認めがたいとして不起訴判断を下した。
今回の騒動に徐教諭は「なぜこんなことになったのか分からないが、まったく税金の無駄遣いだ」と困惑顔だ。
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