ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

労基法改正案は「殺人法案」、公聴会で批判


ニュース その他分野 作成日:2017年11月30日_記事番号:T00074246

労基法改正案は「殺人法案」、公聴会で批判

 労働基準法(労基法)改正に向けた第2回公聴会が29日に開かれ、労働団体、過労死した人の遺族らが意見陳述を行った。30日付蘋果日報が伝えた。

/date/2017/11/30/16labor_2.jpg遺族らは公聴会で、失った家族の写真を手に「過労死は飲酒運転より恐ろしい」などと訴えた(29日=中央社)

 このうち過労死したバス運転手を支援している柯劭臻弁護士は、労基法改正後も長時間労働の余地があるとし、バス運転手の過労死前の労働時間が最高で月351時間に及んでいた点を挙げ、「これは極端なケースではなく、労働者の日常だ。これまでにどれだけの人命を奪ったと思うのか」などと訴え、労基法の違憲立法審査を申し立てるよう立法委員に求めた。

 物流業労働権益自救会の曽堉誠会長は「物流会社の社員は基本給が900台湾元(約3,400円)しかなく、配達貨物の量に応じた報酬で5万元を稼ぐには、1万件の配達が必要だ。血尿が出なくても過労だ」と訴えた。

 台湾鉄路(台鉄)労組の張文正理事長は「台鉄は労働力が2,000人が不足している。交通部に年内に人員補充をしてもらいたい。台鉄労組は唯一鉄道輸送をまひさせられる労組だ」と述べ、ストライキをちらつかせた。