米国務省のノーアート報道官は29日、中国で台湾の非政府組織（ＮＧＯ）活動家で元民進党職員の李明哲氏が実刑判決を受けたことについて、中国側に釈放を要求し、失望を表明した。30日付自由時報が伝えた。
国台弁の馬報道官は、事実を無視して中国を攻撃することは、中台関係をひどく傷つける行為だと述べ、李氏の実刑判決は正当と強調した（29日＝中央社）
これに先立ち、李氏はインターネット上で中国の政治制度に対する批判を広めたとして国家政権転覆罪に問われ、中国湖南省の岳陽市中級人民法院で懲役５年の実刑判決を受けていた。
一方、中国国務院台湾事務弁公室（国台弁）の馬暁光報道官は「李氏の犯罪事実は明確で証拠も十分にあり、台湾の一部の人は事実を無視して、むやみに大陸を攻撃している」とした上で、「李氏の行為が大陸の安全安定に危害を加えたかどうかは大陸が判断することで、台湾当局や一部の政治組織の主観と偏見で判断するものではない」と主張した。
