ニュース 社会 作成日:2017年12月7日_記事番号:T00074376
かつての国民党による強権統治の合法性を否定し、正義を取り戻すことを目的とした「移行期の正義促進条例(促進転型正義条例)」が成立したことに関連し、行政院関係者は蒋介石元総統の本名「蒋中正」にちなむ「中正」を冠した道路名、学校名や紙幣・硬貨の蒋元総統の肖像を変更することはないと強調した。7日付蘋果日報が伝えた。
潘文忠教育部長は6日、「中正」を含む校名の対応は今後検討すると述べた(6日=中央社)
台湾各地には「中正路」という道路が244本、「中正」を関する校名を持つ学校が30校あるほか、蒋元総統の肖像が刻まれた硬貨が127億枚流通している。「強権統治」の象徴である蒋元総統の痕跡を取り除くには、あまりに日常生活に定着してしまっているのが現状だ。
内政部の花敬群政務次長(次官)は「政策決定後、それに伴う措置を検討する」と述べたが、内政部関係者は「道路名を変更すれば、国民身分証や住居表示などの変更を伴い、処理を誤れば不満が噴出しかねない」と懸念を示した。
道路名については、自治体によっても対応が異なる可能性があるが、柯文哲台北市長は「移行期の正義は支持するが、実行方法には注意が必要だ。勝利者の正義になってはならない」と注文を付けた。
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