ニュース 社会 作成日:2017年12月7日_記事番号:T00074379
最近、台湾のサッカー界が過去にない盛り上がりを見せている。代表チームが10月に行われたアジアカップ予選の対バーレーン戦で爽快な逆転勝利を収めたほか、先ごろ行われた国際親善試合でも3連勝した活躍が背景となっており、台湾サッカーの振興に向け、教育部体育署はプロリーグ発足に向け全力を挙げている。
フィリピンと戦う台湾代表の選手(右)。プロ化に向けてはJリーグの成功を参考にする構えだ(中央社)
台湾代表は10月10日、台北陸上競技場で格上のバーレーンと対戦。試合終了間際に2点を奪って鮮やかな逆転勝利を収めたことが大きな話題となった。
そして今月3~5日、アジア3カ国の代表を招いて行われた国際親善試合のトーナメント戦でもフィリピンに3対0、東ティモールに3対1、ラオスに2対0と3連勝を収め、男子代表としては59年ぶりの国際大会優勝を果たした。これに伴い国際サッカー連盟(FIFA)の世界ランキングでも、151位から過去最高位となる135位までランクアップした。
「サッカー不毛の地」と呼ばれ、人気が低いと認識されている台湾だが、日本などの影響を受けて子供に体力を付けさせたり、チームワークを学ばせるためサッカーを習わせたいと考える親は多いという。また国際的な人気スポーツとあって世界の人気選手のファンとなる子供たちも増えており、サッカー熱は徐々に高まっている。
実際、23歳以下の台湾代表チームで監督を努める張武業氏によると、幼児から中学生までが参加する全国大会「アリアンツ・ジュニア・ワールドカップ」では出場チーム数が2014年の257チームから今年は796チームへと3倍以上に増加した。
なお、台湾サッカー界では20年以上前からプロ化の必要性が叫ばれてきたが、最近の人気の高まりを受けて、ようやくプロリーグの発足に向けて具体的な動きが見られるようになっている。
数年以内の世界ランク100位入りを目標に掲げる体育署は、サッカー人口の裾野を広げ、サッカー少年が将来の夢を描けるようプロリーグを発足させることが不可欠と考えている。特にロシア・ワールドカップが開催される来年を絶好の機会と捉えており、まず6つのプロチームを設立、専用スタジアムを建設してプロリーグ実現に備える計画だ。
台湾では才能あるサッカー選手も、プロリーグがないため、経済的な理由で競技をあきらめるか、海外に活躍の場を求めるしかないのが現状だ。将来プロ化が実現すれば、多くの有力選手が育ち、台湾代表がワールドカップ出場を目標にする日が来るかもしれない。
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