バイク大手、三陽工業（ＳＹＭ）の呉清源董事長は、欧州の３輪スクーターブランドのクアドロと合弁で、新ブランド「Nuvion」を設立すると明かした。クアドロが設計しＳＹＭが生産を行う。早ければ来年第４四半期に欧州市場で300ccの３輪スクーターを発売する。７日付工商時報が報じた。
ＳＹＭはこれまで、伊ランブレッタと仏プジョーのスクーターＯＥＭ（相手先ブランドによる生産）を相次いで受注しており、輸出台数を拡大している。ＳＹＭの新竹市、マカオ、ベトナムの３工場の2017年輸出台数は計20万台を見込んでおり、来年には倍の30万～40万台、５年後の22年には４倍の年間70万～80万台を目指す。
台湾のバイク市場が飽和状態となる中、ＳＹＭは海外市場の展開を加速しており、11月にミラノで行われた欧州最大のモーターサイクルショー「EICMA（エイクマ）」では28車種を展示。来年には新モデルを次々と発売する計画だ。
