ニュース 家電 作成日:2017年12月8日_記事番号:T00074391
2009年から日系家電量販ブランドの倍適得電器(ベスト電器)を台湾で経営してきた憶声電子(アクション・エレクトロニクス)は7日、倍適得電器の会社解散を董事会で決議した。12月25日に開く臨時株主総会で最終決定する。8日付工商時報が伝えた。
憶声電子は倍適得電器の経営を引き継いで以降、赤字から脱却することができず、近年の電子商取引(EC)普及も痛手となり、経営がさらに悪化。最近はサプライヤーへの代金滞納も伝えられていた。今年1~9月の赤字は4,400万台湾元(約1億6,600万円)だった。
憶声電子の張鏡湖総経理は「債務超過には陥っておらず、清算手続きは順調に進むと確信している」と述べた。憶声電子は倍適得電器の債務に対し、1億元の保証を行っている。
倍適得電器は最盛期に台湾全土に27店舗を展開していたが、近年は営業を縮小し、現在は17店舗、従業員数は約100人となっている。
憶声電子本体の経営も苦しく、今年1~9月は純損益が2,155万元の赤字だった。中国での資産売却益で黒字転換を果たした昨年も実質的には赤字だった。
倍適得電器の前身は和泰興業が設立した泰一電気で、05年に日本のベスト電器が買収。09年に憶声電子が経営を引き継いだ。
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