ニュース 電子 作成日:2017年12月11日_記事番号:T00074415
ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)が8日発表した11月連結売上高は前月比1.4%減、前年同月比0.1%増の931億5,300万台湾元(約3,500億円)で、10月に次ぐ今年2番目、過去3番目の高水準だった。アップルのスマートフォンiPhone新機種のプロセッサー「A11バイオニック」など、最先端の10ナノメートル製造プロセスによる出荷が貢献した。9日付経済日報などが報じた。
市場では、iPhone8シリーズの販売は振るわないものの、iPhoneX(テン)は入荷待ちの人気で、アップルがTSMCに追加発注したとされる。追加発注量は5%と多くないものの、10ナノプロセスを使用するため単価が高く、TSMCの出荷量、平均販売価格(ASP)に貢献しているようだ。
TSMCの来年第1四半期売上高は前期比10%以上減少すると予想されている。ただ花旗環球証券(シティグループ・グローバル・マーケッツ・タイワン・セキュリティーズ)は、TSMCは非需要期の来年第1四半期にアップルのスマホ向け受注が減少しても、タブレット端末やアップル以外のスマホ向け受注に支えられ、10ナノ出荷量が前期比20%増えると予測した。16ナノ、28ナノプロセス、8インチウエハー工場もフル稼働の見通しだ。
証券会社は、来年のTSMCの不確定要素は、来年第1四半期に量産を開始する7ナノプロセスで歩留まり率を上げて顧客に出荷できるか、およびクアルコムがロー~ミドルエンドのプロセッサー「スナップドラゴン600」シリーズ生産委託先をサムスン電子に切り替えないかどうかだと指摘した。
UMC、12%減収
TSMC傘下の世界先進積体電路(VIS、バンガード・インターナショナル・セミコンダクター)の11月連結売上高は20億6,700万元で前月比0.9%減だった。
ファウンドリー台湾2位の聯華電子(UMC)の11月連結売上高は前月比12%減、前年同月比5.89%減の121億5,500万元だった。28ナノ高誘電率膜・金属ゲート(HKMG)プロセスの受注が減少したためだ。
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