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フィリピンと保険監督MOU締結、新南向政策に弾み


ニュース 金融 作成日:2017年12月11日_記事番号:T00074424

フィリピンと保険監督MOU締結、新南向政策に弾み

 金融監督管理委員会(金管会)は7日、6~7日にマニラで行われた閣僚級の経済協力会議で、フィリピンと保険業の監督に関する提携覚書(MOU)を交わしたと発表した。蔡英文政権が進める「新南向政策」の対象国18カ国のうち、台湾と金融監督に関する提携覚書を交わしたのは▽タイ▽シンガポール▽マレーシア▽ベトナム▽インドネシア▽インド▽ニュージーランド▽豪州▽フィリピン──の9カ国、14の管轄機関となった。現在、対象国の2機関と新たな提携覚書に関して交渉中で、来年締結できる見通しとなっている。9日付工商時報が報じた。

 金管会によると、今回フィリピンと交わした提携覚書は▽情報共有の範囲と提携方法▽監査▽秘密情報保持──などに関するもので、今後は双方間の監督強化が期待できる。台湾は2007年にフィリピンと銀行業の監督に関する提携覚書を結んでいる。

 金管会は、フィリピンには富邦産物保険が保険会社を持つほか、国泰人寿保険(キャセイ・ライフ・インシュアランス)がリサール商業銀行(RCBC)に出資していると説明。今回の提携覚書締結により、台湾系保険会社のフィリピン市場開拓が有利になると強調した。