台湾最大のインターネット通販サイト「ＰＣホーム」系でB2B2C（仲介企業を介した企業・消費者間の取引）サイトの「商店街個人売場」は、12月から購入金額を問わず宅配運賃を無料化する。12日付経済日報が伝えた。
商店街個人売場は今年からコンビニ受け取りの配送料、出品手数料、クレジットカード決済の手数料などを無料とした。その結果、利用者の取り込みという点では着実に成果を上げており、コンビニ受け取りの配送料無料化で注文は600倍に増え、有数の通販サイトに成長した。
ただ、一連の無料化戦略が響き、第３四半期には1,451万台湾元（約5,500万円）の純損失を計上した。「宅配無料」戦略はシンガポール系の「蝦皮拍売（ショッピー）」などとの激しい競争を意識したものだが、さらなるコスト増大は避けられず、今年は黒字転換が難しいとみられる。
