上場・店頭公開企業の11月売上高が11日に出そろい、合計で前月比５％増、前年同月比10.4％増の３兆1,560億台湾元（約12兆円）と、過去最高を更新した。売上高が過去最高だった企業は前月比33社増の102社で、11月としては過去４年で最多だった。アップルの新型スマートフォンiPhoneX（テン）発売がサプライチェーン企業に貢献した。12日付経済日報などが報じた。
アップル関連では、ＥＭＳ（電子機器受託生産サービス）最大手、鴻海精密工業が売上高5,695億元で過去最高、前月比17.3％増、前年同月比18.5％増と２桁成長だった。カメラレンズ最大手、大立光電（ラーガン・プレシジョン）は56億1,600万元で前月比0.1％増、前年同月比7.8％増だった。ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造（ＴＳＭＣ）は931億元で前月比1.5％減、前年同月比0.1％増だった。
台新証券投資顧問の黄文清副総経理は、iPhoneXの販売価格は過去最も高く、組み立てを手掛ける鴻海の業績に大きく貢献したと分析した。iPhoneXの出荷は軌道に乗っており、来年第１四半期まで販売好調が続き、サプライヤーの業績に貢献すると予想した。
業種別で11月売上高がプラス成長だったのは、▽シリコンウエハー▽半導体▽光電▽化学▽通信ネットワーク▽電機──などだった。
上場・店頭公開企業の１～11月の売上高は29兆1,700億元で過去最高だった。
