５年間にわたって高校の後輩の女子大生（19）につきまとっていた世新大学（台北市文山区）の大学生の男（20）が11日、拒絶されたことに腹を立て、教室内で女子大生の頭や首を刃物で刺して殺人未遂で逮捕・送検された。女子大生は軽傷で命に別状はなかった。12日付蘋果日報が報じた。
男（中）は警察官の息子で、普段寡黙であまり人付きを合いをしない性格だという（11日＝中央社）
男は５年前、当時同じ高校の１年生だった女性を、たまたま都市交通システム（ＭＲＴ）の車内で見かけて気に入り、後をつけ回し始めた。大学は別々になったが、男は女性の通う世新大学にわざわざ転学し、ストーカー行為を続けて非常に嫌われていた。
11月８日、女子大生は男が背後からつけて歩くのにたまりかねて警察局に飛び込んで助けを求めていた。警察官が男の両親を呼び、犯罪行為になると諭したが、男は「彼女が好きだから」と反論したという。
11日も男が校内で女子大生の後をつけて口論となり、男は女子大生を教室に連れ込み、教務補佐や他の学生の見ている前で、机に押さえつけて頭や首を果物ナイフで刺した。驚いた周囲の学生らが男を取り押さえて警察に通報した。
警察の調べに対し男は「手を切ってやろうと思ったが女性が逃げようとしたため頭や首を切ってしまった。後悔している」と、殺害する意図はなかったと供述した。
