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飲酒運転、女性の服役急増


ニュース 社会 作成日:2017年12月15日_記事番号:T00074537

飲酒運転、女性の服役急増

 11月に台中市で、ホステスの女が酒を飲んで車を運転し、前途有望な若手パティシエをはねて死亡させた事件が社会の憤りを呼んだことは記憶に新しいが、法務部の統計によると、飲酒運転により実刑判決を受けて服役した女性の数は、2012年の237人から昨年は433人へと約1.8倍に急増していることが明らかとなった。

 飲酒運転により服役する女性受刑者は30代が最多で、40代がこれに続く。また男性の飲酒運転の大半が肉体労働者によるバイク運転となっているのに対し、女性受刑者の多くは事務職で、企業で管理職を務める者も少なくなく、交通手段もほとんどが車だという。

 さらに台北地方法院検察署の検察官は、飲酒運転で実刑判決を受け、服役する女性が初犯ということはあり得ないほか、起訴猶予処分を受けたり、罰金の支払いにより服役を免れるケースが多いため、女性による飲酒運転の検挙数は受刑者の数をはるかに上回ると指摘している。

 また新北地方法院検察署の検察官によると、女性の飲酒運転の多くは、「女子会」や接待の席で酒を飲んだ後、「運転に支障が出るほど酔ってはいない」と過信してハンドルを握ったケースが多いそうだ。

 なお飲酒運転により罪のない市民が未来を奪われる事故が後を絶たない中、国家発展委員会(国発会)の政策提案プラットフォーム「公共政策網路参与平台」に提案された、「飲酒運転の常習犯に対するむち打ち刑を導入」が多くの賛同者を集め、法務部は今月1日に導入の是非について話し合うための会議を開催している。ただ、召集人の唐鳳(オードリー・タン)行政院政務委員は会議中、「むち打ち刑が飲酒運転の予防に最良の策とは言えない」と否定的な見解だった。