ニュース 石油・化学 作成日:2017年12月20日_記事番号:T00074592
台塑集団(台湾プラスチックグループ)傘下の台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス、台塑)は19日、8億米ドルを投じて中国・浙江省寧波にプロピレン年産能力60万トンのプロパン脱水素装置(PDH)プラントを建設する計画を董事会で決議した。経済部投資審議委員会(投審会)の承認を経て着工し、2021年に完成、生産開始予定だ。これにより寧波工場における原料の安定供給確保、コスト低減のほか、一貫生産モデルを完成させることでグループ全体の競争力向上が見込まれる。20日付経済日報が報じた。
台塑にとって中国における川上原料、プロピレン生産への参入は初となる。生産したプロピレンは主に自社およびグループ企業の台湾化学繊維(フォルモサ・ケミカルズ&ファイバー、台化)で使用される。
台塑によると、寧波工場におけるプロピレンの年間需要は80万トン余りで、現在、台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル)が第6ナフサ分解プラント(通称六軽、雲林県麦寮郷)より30万トン余りを供給、それ以外を中国市場で調達している。
中国では近年、新たなPDHプラントの稼働が相次いでいるが、大半は自社向けに利用されている。また事故などが発生した場合、契約通りの調達量を確保できなくなるリスクがあるため、自前のプラント建設を決定した。
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