経済部統計処が20日発表した11月の輸出受注総額は486億9,000万米ドルで過去最高、前月比4.5％増、前年同月比11.6％増と16カ月連続のプラス成長だった。製品別では、情報通信技術（ＩＣＴ）製品と電子製品が過去最高を更新した。21日付経済日報などが報じた。

　ＩＣＴ製品の輸出受注額は162億5,000万米ドルで前月比2.4％増、前年同月比11.4％増だった。電子製品は126億5,000万米ドルで前月比5.6％増、前年同月比7.6％増だった。

　林麗貞統計処長は、ＩＣＴ製品はアップルのスマートフォンiPhone新モデル、欧米のクリスマスシーズン向けノートパソコン、タブレット端末の需要が理由で、電子製品はスマホなど向けのハイエンド半導体チップ受注増加が理由と説明した。

　液晶パネルなど光学器材は23億米ドルで前月比5.6％増、前年同月比５％増だった。林統計処長は、大型パネル価格の下落が続いているが、需要が増えたと説明した。

　その他製品は、▽ベースメタル、25億5,000万米ドル（前月比7.2%増、前年同月比19.1%増）▽プラスチック・ゴム製品、21億米ドル（前月比9.2%増、前年同月比17.3%増）▽機械、20億7,000万米ドル（前月比13%増、前年同月比15.4%増）▽化学品、19億1,000万米ドル（前月比９%増、前年同月比7.3%増）──。

ASEAN​前年割れ、現地受注で

　国・地域別では▽米国、137億3,000万米ドル（前月比0.5％減、前年同月比5.8％増）▽中国（香港含む）、115億6,000万米ドル（前月比6.7％増、前年同月比12.8％増）▽欧州、117億5,000万米ドル（前月比8.8％増、前年同月比20.2％増）▽東南アジア諸国連合（ASEAN）、44億米ドル（前月比8.2％増、前年同月比2.6％減）▽日本、26億3,000万米ドル（前月比4.7％減、前年同月比22.8％増）──だった。中国、欧州は過去最高を更新した一方、ASEANは３カ月連続の前年割れだった。一部企業で海外の子会社が直接受注する形に切り替えたためだ。

　１～11月の輸出受注総額は4,443億3,000万米ドルで前年同期比10.2％増、同期の過去最高だった。通年では過去最高を更新する見通しだ。