ニュース 電子 作成日:2017年12月22日_記事番号:T00074642
ファウンドリー世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)は来年第1四半期、アップル向け生産量が減少するものの、これにより生じた生産能力の余裕は他の顧客からの受注ですぐに埋まり、先進製造プロセス製品の生産ラインは満載状態が続くと証券会社は予測している。特にビットコイン採掘(マイニング)用ASIC(特定用途向けIC)の生産が急激に増えているという。22日付工商時報が報じた。
TSMCは今年第3四半期、アップルのスマートフォン新機種向けプロセッサー「A11 Bionic」が量産、出荷に入ったことで売上高が大幅に成長。第4四半期も10ナノメートル製造プロセス製品の出荷増により連結売上高は2,757億~2,788億台湾元(約1兆400億~1兆500億円)と、過去最高を更新すると予想されている。
なおアップルは例年、第1四半期に部品の在庫調整を実施するためTSMCへの発注量も縮小するが、来年同期は前期比で10%前後の減少が見込まれている。しかし設備業者によると、今年下半期はTSMCの先進プロセス生産ラインのほとんどがアップルが向けで占められていたため、十分な生産能力が確保できなかった他の顧客が、余裕の生じたTSMCの生産能力を奪い合う状況となっているという。
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