ニュース 石油・化学 作成日:2017年12月22日_記事番号:T00074653
台湾電力(台電、TPC)の大潭ガス火力発電所(桃園市観音区)向けに液化天然ガス(LNG)を供給するための、台湾中油(中油、CPC)の第3LNG受け入れ基地(観塘工業区)の建設計画が環境問題で遅れていることについて劉晟熙CPC総経理は21日、来年2月までに環境影響差異分析報告を提出し、同年6月には着工にこぎ着けたいとの考えを示した。22日付自由時報が報じた。
CPCの戴謙董事長(右1)。同社は立法院経済委員会に、第3LNG受け入れ基地の関連予算51億5,000万台湾元(約200億円)を申告した(21日=中央社)
第3LNG受け入れ基地の建設をめぐっては、周辺海域にサンゴモが形成した生物礁(藻礁)や保護対象のサンゴが生息していることが問題となり、今年8月に予定していた着工が依然実現しておらず、将来的な電力不足につながると憂慮する声が高まっている。
こうした中、CPCは影響が最も大きい区画で追加埋め立てを行わず、沖合いにLNGタンカー埠頭(ふとう)を設ける代案を11月末に提示。今月末には同案に関するデータ収集を終え、来年1~2月初旬には環境影響差異分析報告を提出する予定だ。ただ、審査手続きが順調に進まなかった場合、大潭発電所の発電機新設計画にも遅れが生じる可能性がある。
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