ニュース 電子 作成日:2017年12月25日_記事番号:T00074669
市場調査会社のIDCによると、今年第3四半期、ホワイトボックス(中国語は白牌。ノーブランド、無名ブランド)を含めた世界のタブレット端末市場で、中国受託メーカーによる生産割合が5割に上昇、これに対し台湾は3割前後までシェアを落とした。ただし、依然シェア25.8%の首位で、利益率の高いアップル「iPad」シリーズは、鴻海精密工業や和碩聯合科技(ペガトロン)、仁宝電脳工業(コンパル・エレクトロニクス)の台湾勢が受託しており、中国勢の参入を許していない。24日付経済日報が報じた。
中国は、▽比亜迪(BYD)▽万利達(マラタ)▽上海華勤通訊技術▽愛高集団──が大手で、一部はホワイトボックスのスマートフォンも受託している。業界関係者は中国勢の受託シェアの拡大について、タブレットは成熟市場で、多くのブランドが低コスト、少量多品種の低価格帯モデルを販売する中、台湾メーカーはそうした利益率が低い製品の受託を敬遠しているため、中国メーカーへ受注が流れていると分析した。
ただ、業界関係者は、中国勢は現時点では海外大手ブランドのタブレットは受注していないが、技術や歩留まり率が大幅に改善してきており、警戒が必要との見方も示した。
市場調査会社、集邦科技(トレンドフォース)の統計によると、2017年の世界市場全体のタブレット端末出荷台数は1億4,890万台で前年比5.4%減となりそうだ。18年は、主要ブランドの出荷減少幅の縮小や、アマゾンや華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)の大幅な出荷増が見込まれるため、0.3%増の1億4,930万台の予想だ。
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