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唐鳳政務委員、国連フォーラムでライブ映像発言


ニュース 政治 作成日:2017年12月25日_記事番号:T00074690

唐鳳政務委員、国連フォーラムでライブ映像発言

 台湾行政院の唐鳳(オードリー・タン)政務委員が21日、スイスのジュネーブで同日まで開かれた「国連インターネット・ガバナンス・フォーラム(IGF)」に台北の行政院からライブ映像で発言し、台湾の電子政府の取り組みについて紹介した。映像を通じてながら、台湾政府関係者が国連行事での発言を許されたことに中国は激しく反発した。24日付蘋果日報が伝えた。

 唐政務委員は国連の規定でフォーラムに直接出席することはできないが、台湾はフォーラムを主催した友好国パラグアイの協力を得ながら、ライブ映像での発言については規定がない盲点を突く形で発言を実現させた。中国政府の代表が直ちに抗議したが、議長はそれを受け入れず、唐政務委員を「デジタル大臣」と紹介するなど「厚遇」した。

 フォーラムでは中国代表が「台湾の発言者が台湾政府職員を自称し、台湾を『小さな国』と呼んだのは非常に重大な問題だ。国連会議が台湾独立を主張する場として利用されることがあってはならない」と猛反発したが、議長は「われわれは政治について話し合っているわけではなく、政策について討論しているにすぎない」と指摘し、中国代表の主張を退けた。台湾の友好国、ソロモン諸島の代表も台湾を擁護する発言を行った。

 唐政務委員の発言について、行政院の徐国勇報道官は「台湾は主権が独立した国家であり、当然国際組織が行うさまざまな活動に参加する権利を有する」と述べた。