ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2017年12月28日_記事番号:T00074761
特殊鋼メーカーの栄剛材料科技(グロリア・マテリアル・テクノロジー、GMTC)の張世総経理は27日に記者会見を開き、今年6月に同社の株式23%を取得し、大株主となった台湾鋼鉄集団(台湾スチールグループ)が、来年1月23日に臨時株主総会を召集し、張総経理と陳興時董事長を解任する方針を決定したことについて、社内の経営権争いにより、GE(ゼネラル・エレクトリック)やボーイングなど大口顧客の信頼を失えば、発注先が他社に切り替えられ、台湾域内のサプライチェーンにも影響が及ぶことになるなどと訴えた。28日付経済日報が報じた。
GMTCはGE、ボーイング、エアバスを主要顧客とし、昨年は同3社からの受注が50億台湾元(約190億円)を超え、売上高の60%以上を占めた。
張総経理は、航空宇宙産業では特に信頼性と認証取得が重要視され、GMTCは技術チームの長期にわたる努力の結果、世界的大手企業からの信頼を獲得したと説明した上で、経営者が変われば信頼が失われると強調した。
一方、経営権の獲得を目指す勢力の1人、王炯棻副董事長は、現任の経営陣がこれまでに不当解雇した経営の専門家の多くが既に復帰しており、事業の安定に問題はないと強調。「経営権を取得すれば事業はさらに発展する」と語った。
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